気づいた
有機物のみでなく無機物やそもそも機物でもないものも腐るのだということに

全てのものに賞味期限が切れるというか腐る瞬間がある
主義主張ももれなく腐る、利権も腐る、愛も腐る、それは新鮮であればあるほど魅力的に映る、時がたったものは醜い
歴史になればそれも受け入れられるが完全に腐り落ちてないものはなんであれ耐え難い腐臭がする

僕は気付いてなかった、無機物は腐らないと信じてた
有機物であってみ生体であれば腐らないと思ってた
何故、気付かなかったのだろう

気付いたのは、多分、今が僕の「ピーク」だからだろう、おかしな話だが

共産主義が素晴らしいと思う、全ての人が平等であって欲しい、だが共産主義の寿命は2世代までで3世代以降は様々な歪みがある、ソ連の自殺率は日本などより高かった
自殺率といえばそうだ、東南アジアでも先進国と言われる国なのに日本も韓国も中国も自殺率が高い、なにに絶望しているのか、わかる、未来に絶望しているのだ、己の未来に、太平洋戦争後の荒々しい復興の勢いももはや腐りかけているのだ
林檎の木箱のように、一部が腐り始めるとそれは凄まじい勢いで伝染する

あなたの、俺の能力は腐る、思考も腐る
新緑の眩しさもいつしか枯れ果て、魅力的に映った若人も色褪せた老人となり
魅力的な主義主張も、たくさんの人間を支える利権と成り、いつの日か新勢力に打破されるだけのただの老害になる

腐ったものは養分になるのだ
腐ることを恐れてはいけない、貪欲に養分を食い荒らすことに怯んではならない
己もまた老害と呼ばれる日が来るのだろう